特集テーマ別 学校選び(1)

学力を伸ばす学校

6年後の「出口保障力」が大きな魅力となっている私立中学校。「学力伸長」は、当然の教育目標であり、すべての学校で力が注がれているテーマです。そしてほぼすべての学校で「学力伸長」の成果は出ています。問題は結果としての「伸び率」と、6年間の教育環境や指導力が支える「伸びる確率」ですから、ひとつの側面からだけで結論づけるのは避けたほうがよいでしょう。
たとえば、A中学校に入学時の偏差値45の生徒が、難関大学へ現役合格を果たすと、その生徒の学力の「伸び率」は非常に大きいと言われます。そのような生徒が多いほど「伸びる確率」も高いとされ、A中学校の「教育力」は評価されます。
一方、B中学に入学時の偏差値65の生徒が、難関大学へ現役合格を果たしても「伸び率」という点では大きくありません。しかし、ハイレベルな学習指導や、最難関大学への合格者輩出により、「教育力」は評価を得ます。
今回は、A中学校のパターンに注目してみましょう。入学時の偏差値は、最難関グループの私立中学校ほど高くはないけれど、「伸びる確率」の高い学校―『お買い得校』と言われることもあります―を紹介します。(関関同立の附属・系属校は除きます)

【大阪府】
◎ 大阪学芸中等教育学校(共学)
大阪府下唯一の中等教育学校として、そのカリキュラムの独自性を活かし、生徒の学力向上を図っている。

◎ 大阪国際大和田中学校(共学)
小規模校の特性を活かし、きめ細やかな教科指導をしている。英・数・国に十分な時間数を配当しているのが特徴。

◎ 開明中学校(共学)
平成18年度より開設された「スーパー理数コース」が、“学び”の環境をリードしている。生徒の知的好奇心を刺激する行事も豊富で、堅実な成果につながっている。

◎ 関西大倉中学校(共学)
徹底した文武両道でゆとりのあるカリキュラムながら、人間教育の成果が進学実績の成果であるとする姿勢で結果を残している。

◎ 近畿大学附属中学校(共学)
明るく伸び伸びとした人間性や心の教育に取り組み、学力向上を図っている。自分自身の「みらい」を設計するためのプログラムが注目される。

◎ 金蘭千里中学校(共学)
高校募集のない完全中高一貫校。1クラス30名の利点を生かして個人指導を徹底している。月~金の毎朝20分間のテストも履修箇所の定着に役立っている。

◎ 帝塚山学院泉ヶ丘中学校(共学)
国語週6時間、数学週7時間、英語週7時間をとり、基礎学力を徹底的に身につけることで、確実に実績を上げている。

◎ 桃山学院中学校(共学)
2008年開校ながら、人気校のひとつとなっている。仲間と競い合い、励まし合いながら学習できる環境が、自由な校風とともに支持を得ている。

◎ 履正社学園豊中中学校(共学)
3ヵ年で難関私学校をめざす「3ヵ年独立コース」をもつ。6ヵ年特進コースともに、面倒見の良さでは定評がある。

◎ 早稲田摂陵中学校(共学)
早稲田大学への特別推薦枠が魅力にもなっている。きめ細やかな手作りの教育は、創立以来の伝統である。

◎ 大阪薫英女学院中学校(女子)
「英語の薫英」といわれるほど、英語教育では全国でも屈指の実績を誇る。英語を活かして難関大学へ進学する生徒も多い。5教科7科目の学習に取り組む「S特進コース」も順調。

◎ 大阪女学院中学校(女子)
創立130年を誇るミッションスクール。キリスト教に基づく教育、さまざまな行事を通して培われる自己を見つめ考える力が、進学実績にも反映している。

◎ 大谷中学校(女子)
高校からの募集はしない中高完全6年一貫制。その独自のカリキュラムのなかで、進路に応じたきめ細かやかな学習指導が成されている。


【兵庫】
◎ 神戸龍谷中学校(共学)
学習と生活がそのまま人格を高めていくとし、ユニークな教育プログラムを展開している。

◎ 三田学園中学校(共学)
平成21年度より男女共学となる。雄大かつ閑静な教育環境を誇っている。ゆとりのあるカリキュラムのなかえ文武両道が図られつつも進学実績を伸ばしている。

◎ 滝川第二中学校(共学)
平成25年度より、超難関国公立大学をめざす「プログレッシブ特進一貫コース」設置。上位受験者層が増えている。スペシャルウエンズデイなとユニークな取り組みも多い。

◎ 雲雀丘学園中学校(共学)
完全週6日制、7時間目授業、夏期休暇の短縮などで年間授業日数230日以上を確保。早い段階から目的意識をもって学習に取り組める環境を作っている。

◎ 報徳学園中学校(男子)
基礎学力の充実・増進を図るため、習熟度別学習導入、休暇中の学習合宿などにより個別指導を徹底している。

◎ 甲南女子中学校(女子)
国公立大学進学に配慮したカリキュラムの「Sアドバンスト」と、併設大学から国公私立大学への多様な進路に対応した「スタンダード」の2コース制。学力の充実と人間教育の両立が進学実績に繋がっている。


【京都】
◎ 京都産業大学附属中学校(共学)
未来を切り拓く力を育む6年間の学習計画のなかで、一人ひとりの進路実現を図っている。平成24年度より交通至便な現地に移転し、人気も上昇中。

◎ 京都橘中学校(共学)
2010年4月開校ながら、独自の学習指導方法「橘メソッド」を構築。授業と課外活動を効果的に繋ぎ、学力向上を図っている。

◎ 龍谷大学附属中学校(共学)
あらゆる機会を通じて宗教的情操の育成に努めている。独自のきめ細やかな指導は年々進化し、進学実績も伸びている。

◎ 東山中学校(男子)
仏教の教えに立脚した人格の形成が学力養成の礎になっている。高校への進学に際しては国公立大学を目標としたカリキュラムとなっている。

◎ 京都聖母学院中学校(女子)
キリスト教の理念に基づいた女子の全人教育を行っている。Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ類の3つのコースがあり、個々の進路希望に確実に応えられる体制がある。


【奈良】
◎ 聖心学園中等教育学校(共学)
中等教育学校システムを最大限に生かしたカリキュラムで、無駄なくきめ細かい効率的な大学受験体制を確立している。けじめのある学校生活も定評。

◎ 智辯学園奈良カレッジ中学部(共学)
中学段階の学習内容を中1・2で習得。70分授業と年間250日の授業日数。夏季・冬季補習や合宿などもあり、教員の熱心さにも定評がある。


【和歌山】
◎ 開智中学校(共学)
生徒一人ひとりに対するきめ細やかな指導が徹底している。丁寧でわかりやすい、実力のつく学習指導で、進学実績を伸ばしている。

◎ 近畿大学附属和歌山中学校(共学)
中1・中2で週38時間授業。一見ハードだが、知育・徳育・体育の三領域に調和のとれた教育がすすめられており、進学実績に繋がっている。

◎ 智辯学園和歌山中学校(共学)
中1・中2週29時間、中3週30時間というカリキュラムと、家庭学習の両輪を見事に連動させている。

◎ 和歌山信愛中学校(女子)
キリスト教の教えに根ざした教育を推進。生徒と教員が二人三脚で基礎を徹底する。2人担任制で生徒への眼差しを行き届かせている。毎年約3人に1人が国公立大学に合格している。


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