特集塾選びのポイント

「塾」といっても、さまざまな種類・様態があります。

習う内容(通塾の目的)で分けると、いわゆる①お稽古ごとの部類に入る塾、②学校の授業についていくための補完塾、③中学受験のための進学塾の3タイプになります。

ここでは②と③、主に③の塾、中学受験を踏まえた上での進学塾について説明していきます。


■「集団」か「個別」か
私立中学の受験生といえば、かつては集団授業をする進学塾で受験勉強をしてきた小学生がほぼすべてでした。

ところが、近年は「個別指導」塾で学んだ受験生が急増しています。『他人と一緒が嫌』『人間関係構築力が弱い』子どもの数が増えたことが、一番の要因でしょう。

上記の②のタイプでは、特に個別指導型の教室が増えています。集団指導の塾が個別指導部門を併設するケースも目立っています。

中学受験に対応している塾でも、レベル別のコースによっては少人数編成で個別指導のようになっているところもあります。

難関校志望の受験生のなかには、国語や算数のみ、ハイレベルな個別指導塾とのダブル通塾をしている例もあります。

「集団」か「個別」か。お子さんの性格が大きく関わってきますから、塾選びの段階、あるいは、通い始めてからでも、塾でのようすなどについての会話を絶やさないことが大切です。

A進学塾は、各教室での授業のようすを、待合室などでテレビモニターを通して常時見ることができるようになっています。

B個別指導塾は、講師のほとんどが大学生のアルバイト生です。親と子どもにとっての安心感や信頼感はA塾とB塾どちらのほうが高くなるでしょう。

C進学塾は、成績上位生への対応は非常に丁寧ですが、そうでない塾生はいわゆるお客さん扱いです。

D個別指導塾は、塾生の学力推移をきっちりと把握していて保護者面談も多く実施されます。

C塾とD塾のどちらのほうが、お子さんに合っているのでしょう。

上記は、ほんの一例での比較です。実際は、個々の塾によって、さまざまな違いがありますから、目的やお子さんとの“相性”をよく考えた塾選びをする必要があります。


■第一印象
「人は見た目で90%決まる」などと言われるのは、それほど、第一印象というものが重要だということです。

それでは、塾の第一印象とはどこから得られるのでしょう。

まず、問い合わせなどをしたときの電話対応です。きっちりとした丁寧な受け応えは重要な点です。実際に訪問した場合も、受付での対応や、担当講師の接し方・話し方は、大きな決定要素となります。

じつは、実際に話したり訪れたりする前に、第一印象が形成されている場合があります。

春期・夏期・冬期講習前や新年度前になると、毎週のように新聞の朝刊に折り込まれるチラシのなかに、必ず入っているのが塾のチラシです。大手塾(企業塾)のチラシは、裏表カラーで内容豊富。昔ながらの小さな塾は、手づくり感漂う味気なさ。単純に比較してしまうと、勝負は決まりです。

また、隣近所の知り合いから、『うちの子は○○塾へ行ってるけど…』とか『△△塾は面倒見がよくて…』など、いろんな評判を聞いています。聞いたほうは、風聞だけで判断してはいけないとわかっていても、よくない評判ほど覚えているものです。

ですから、余計に、第一印象は最初の対応や、施設・設備などの見た目による判断のほうを重視するようにしてください。オーナーや教室責任者の方が、どんな考え方で塾を運営し、塾生と接しているのか。学力が伸びるためのプログラムやシステムがどんなものなのか。納得のいくまで話をするのが理想的です。

施設・設備は瀟洒である必要はありませんが、整理整頓が成されていて、掃除も行き届いており、トイレもきれいであってほしいです。凡事徹底ができている塾は、とりあえずは合格点をつけることができます。


■教育環境
上記の施設・設備だけが、教育環境ではありません。もっとも重要なのは、直に子どもたちと接する講師です。講師の指導力が低いと、子どもの成績は伸びません。

大手塾・企業塾等で、定期的にスキルアップのための教務研修を行うのは、講師の指導力が塾の決め手であることをよく理解しているからです。

入塾の前に「体験授業」を受けることができる場合は、是非とも参加しましょう。その講師に習うかどうかは別としても、塾の雰囲気を肌で感じることで、“大切な情報”を得ることができます。

この塾で勉強したい・させたいと思っても、入塾金や月謝の額によっては、相思相愛にはなれません。チラシなどで相場を把握し、とんでもなくかけ離れて高い場合は、納得いく理由を得てください。

また、印刷物に表示されている金額以外に、必要となる費用がどれぐらいになるのかも確認しておきましょう。

臨時教材や模擬試験、長期休暇中の特別講習などにかかる費用は、あらかじめ計算に入れおかないと、あとで家計を逼迫させることにもなりかねません。

先にも触れましたが、「集団」と謳っていても実際は極少人数であったり、「個別」であってもマンツーマンではないことは珍しくありません。常時そのような状態なのか、成績のレベルや学年進行によって変化するのか、形態環境も確かめておきましょう。

塾の立地条件=自宅から塾までの通塾路も教育環境に含まれます。親が送迎するのか、送迎バスが家の近くまで来てくれるのか、公共交通機関を利用するのか等も条件のひとつとなるでしょう。


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